私の一生は１０〜１５年くらいしかありません。 僅かな時間でも貴方と離れていると辛いのです。 私のことを飼う前にどうかそのことを考えて下さい。

私は貴方が私に望んだり教えようとしている事を 理解できるようになるまでに時間が必要です。

私を信頼して下さい。 それだけで私は幸せになります。

私を長時間叱ったり 罰として閉じ込めたりしないで下さい.。 貴方には仕事や楽しみも,友達だっているでしょう。

時々私に話しかけて下さい。 貴方の言葉そのものは分からなくても、 私に話しかけている貴方の声で 理解してます。

貴方が私をどんな風に扱っているのか気付いて下さい 。 私はそのことを決して忘れません。

私を叩く前に思い出してみて下さい。 私には貴方の手の骨を簡単に噛み砕くことができる 歯があるけれど私は貴方を噛まないようにしていることを。

言うことをきかない、頑固だ、怠け者だとしかる前に何故、 私がそうなるのかの原因を、貴方自身考えてみて下さい。 適切な食餌をあげなかったのでは？ 日中、強い陽射しの中で外に長時間放置していないか？ 歳と共に心臓が弱っては いないだろうか？

私が歳老いても、どうか世話をして下さい。 貴方も同じように歳をとるのですから。

最期の旅立ちの時に傍にいて私を看取って下さい 。 「見ているのが辛いから」とか 「私のいないところで逝かせてほしい」なんて、 言わないでほしいのです 。 貴方が傍にいてくれるだけで... 私は どんなことでも安らかに受け入れられるのですから。 そして...　　どうか忘れないで下さい 。 私は貴方を、信頼し愛していることを。

Author Unknown 作者不明     「犬の十戒は本来犬が死ぬ時の詩」ではなく、犬が人間に望む関係を対話形式で訴える内容の詩です。 なので10番目の詩 の「最期の旅立ち」は 「困難な旅行」「看取って」は「一緒に行く」が正しい訳です｡ 例えば動物病院に行く時などを犬が嫌がったり怖がったりする時に 飼い主が一緒に行く事を意味してます｡ ここに掲載してある犬の十戒は、あえて管理人なりに日本的な感じにアレンジしてます。（写真は先代の花子です)